March 30, 2007
蟲師(映画)
映画版の「蟲師」を観に行きました。
感想としては……「難解で分かりにくい」だったり(ぇ
全体的な雰囲気、風景、蟲の描写、キャスティング等は原作にとても近くて感心しました。
ただ、ストーリーは……。
原作は一話完結の短編連作という形ですが、映画の方は連続した一つのお話という風にアレンジされていました。
元となる話は「眇の魚」がベースで、これに「柔らかい角」「筆の海」「雨がくる虹がたつ」を足し込んだ感じでしょうか。
ですが、どこをとっても説明不足の感が否めません。
原作を読んでいる自分が見ても「?」という状態ですから(笑)
ただ、「こういう話だ」と言い切られてしまうとそれまでですけど(ぉ
そういうストーリーの細かなところに目を瞑れば、それなりにいい映画だと思います。
以下はネタバレ。
例えば虹郎が虹を追って旅をする理由が映画ではあまりに軽く感じます。
やはり虹郎の父がどうなったから、とか、兄に対するコンプレックスがどうたら、とか、全く触れられていないので……。
そういえば、「阿」と「吽」の設定も微妙に変わってましたね……。
あと、原作では「一昔の日本に似たどこか」が舞台だったのですが、映画は「100年前の日本」らしいです。
ここもちょっと違和感(笑)
「あんなところにも電気が……」
ってセリフ、ちょっと妙な感じがします(何
「ぬい」の設定も……ちょっと納得いかなかったりします。
後半の「ぬい」はオリジナルのエピソードですが、どうも何をしたいのか分からなかったですね。どうやってトコヤミを追い出そうとしていたのかも不明。
と、ストーリーは色々と不満でした(ぇ
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