June 27, 2005

ボウリング・フォー・コロンバイン


 先日深夜帯でTV放映があったので、録画して置いてほったらかして熟成させてあったのをやっと観ました。

 まず浮かんだ感想は「勉強になる」でした。
 この映画はドキュメンタリーです。銃にまつわる様々なエピソードやデータが、コラージュのような形で詰め込まれてます。
 その中には初めて見聞きする話もある訳です。

 一番興味を引かれたのは、一年間の銃による死亡者数。
 銃が一般市民に普及していない(というか所持が法律で認められていない)日本は40人前後。これは結構妥当な数字だと思ったのですが、ドイツ381人、フランス255人、カナダ165人、イギリス68人、オーストラリア65人……。
 そして米国は11127人

 この数字の妥当性を裏付けるものがないので(少なくともこの映画中では)鵜呑みにすることは出来ませんが、明らかに異常と感じます。


 マイケル・ムーア監督は様々なキーパーソンにアポなし突撃インタビューを試みます。この異常性に気付き、そして自分なりにその原因が見えているのでしょう。
 その裏を取る為に取材を繰り返しているように思えます。「合点のいかない」事をそのままにしておけない性格みたいです。

 気をつけなければならないのはドキュメンタリー映画だから客観性が保たれるという訳ではない、という事ですね。
 当然この映画はマイケル・ムーアの思想、正義感を伝える為の素材集め、編集がなされています。実際に起きた事を何のフィルターも通さず映しているわけではありません、と。

 それでも。
 コロンバイン高校の事件被害者二人がムーア監督と手を組み、スーパーマーケットから実弾販売を止めさせた下りは感動的でした。


 で、結局、録画に失敗していて一番最後の辺りは未見です_| ̄|○(そんな落ちですか…)





00:49:08 | hastur | comments(2) | TrackBacks