January 16, 2005

春香伝


 お正月になんとなくテレビでやっていた映画、「春香伝」を見ました。

 「春香伝」とは有名な韓国の古典文学で、元々はパンソリ(韓国の歌劇)から始まったものと言われています。
 ストーリーは単純明快。
 夢龍(モンリョン/モニョン)という領主の息子が春香(チュンヒャン/チュニャン)という娘と恋に落ちるが、科挙を受ける為しばし別れることになります。
 新たにやってきた領主が春香に目をつけ言い寄るが、きっぱりと断ったため牢獄に。新領主誕生日の祝いの席で処刑されることになります。
 一方、科挙に合格した夢龍は暗行御史(アメンオサ)となり帰郷します。そして、新領主を懲らしめ春香を助け出し、めでたしめでたし、と。

 映画の方は2000年に林権澤(イム・グォンテク)監督が撮ったものです。
 上記のように非常にシンプルなお話ですが、なんと二時間を越える長丁場となっております(笑)
 なぜかというと、パンソリ(どちらかというと日本の浪曲?)に合わせてストーリーを進行させているためです。
 一曲が終わるまで、ゆったりと台詞のない映像が流れる訳で……
「映画」と見れば、テンポが悪いです。
 実際に自分も途中で眠くなりました(笑)

 漫画「新暗行御史」を読んだ事のある人なら、少しは興味深く見れると思います。
 春香伝は暗行御史の登場するお話の代表格ですし、「新暗行御史」に関連する人物、単語も色々と出てきます。
 例えば、序盤から房子(バンジャ)が登場しますし、クライマックスでは馬牌も出てきます。
 また、中盤に「二夫には仕えられません」と新領主の誘いをきっぱり断った春香を称える歌が流れますが、その歌の中に並び称される女傑として桂月香(ケウォルヒャン)や論介(ノンゲ)の名前が出てきます。




11:11:14 | hastur | comments(0) | TrackBacks