June 17, 2005

遠くの出来事


 陸橋を渡る。顔だけ横に向け、遠くまでまっすぐな道路を何となく視界に入れる。

 黒い点。どす黒い赤。
 カラスが何かをついばんでいた。

 私は顔をしかめて、見なかったことにしようとする。
 数歩の間、顔はしかめたまま。


 「知らないこと」と「知りたくないこと」は決定的に違うことを、再認識した朝。
 選べない情報もあるということ。
 そしてまとまらない思考。




Posted by hastur at 12:59 P | from category: 詩・散文 | TrackBacks
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