December 30, 2004

サンフレッチェ・プログラミング(謎)


 今月自分が書いた詩「Life」を見て、「サッカー蟻地獄」の隊長さんが面白いソースを書いてくれました。こちらです。

 で、コメントのやりとりをしているうちに、サンフレッチェの自虐ネタに発展してしまいました(ぇ
 見てから涙が止まらなかったほどなので(笑い過ぎ&情けなくて)↓に引用します。

――――――――――――――――――――――――――――――
@stadium_in_kanto = ('カシマ','日本平','埼スタ','国立','市原臨海','味スタ','横浜国際','三ツ沢','ヤマハ','柏');

foreach $point (@stadium_in_kanto){
 no-win;
}




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December 21, 2004

2004サンフレッチェベストイレブン


「データで見る2004サンフレッチェ」その9



 昨日一昨日のデータを基に、2004年シーズンのサンフレッチェ・ベストイレブンを決めてみようと思います。

 まず、攻撃貢献度を点数化します。これはチームシーズン一試合平均得点1.200と、一昨日のデータ、不在時得点90分平均との差を攻撃貢献度とします。
 同じく守備貢献度も、不在時失点90分平均とチームシーズン一試合平均失点1.400との差とします。
 この攻撃貢献度と守備貢献度の合計値を、その選手の「貢献度」とします。

選手試合時間得点攻撃貢献守備貢献貢献度
吉田 恵26209600.455 0.835 1.290
森 和幸2825035-0.171 0.884 0.714
リカルド26231000.508 -0.015 0.492
チアゴ107732-0.154 0.375 0.220
駒野 友一18155810.097 0.097 0.194
小村 徳男25221530.643 -0.472 0.171
サンパイオ1411590-0.143 0.294 0.150
田村 祐基83261-0.051 0.192 0.141
森 浩司2519977-0.336 0.392 0.056
八田 康介31800.026 0.009 0.035
高柳 一誠327000.052 -0.030 0.022
前田 俊介1119910.012 0.003 0.016
田中 俊也616410.064 -0.051 0.013
木村 龍朗4970-0.010 0.018 0.007
高木 和正2700-0.032 0.037 0.005
松浦 宏治25500.009 -0.005 0.004
ベット14121420.170 -0.189 -0.018
佐藤 一樹31070-0.015 -0.012 -0.026
大久保 裕樹1350-0.016 -0.015 -0.031
茂木 弘人833910.018 -0.066 -0.048
盛田 剛平1489410.203 -0.254 -0.050
眷襦〕亮]425410.023 -0.075 -0.053
眞中 靖夫62250-0.036 -0.018 -0.055
吉弘 充志117840-0.162 0.103 -0.059
井川 祐輔64530-0.082 0.002 -0.080
西河 翔吾53630-0.032 -0.091 -0.123
外池 大亮72730-0.061 -0.065 -0.126
大木 勉2111875-0.049 -0.091 -0.141
中山 元気1156900.060 -0.217 -0.158
下田 崇30270001.200 -1.400 -0.200
服部 公太30270021.200 -1.400 -0.200
李 漢宰2617701-0.155 -0.239 -0.394


 貢献度の降順でソートしています。
 赤字は今期途中退団した選手や、来期いない(可能性が高い)選手です。

 服部選手、下田選手は全試合フルタイム出場ですので、不在時のデータがありません。よって、無条件でベストイレブンに加えます(笑)

 この貢献度の上位9人+下田選手、服部選手をベストイレブンとします。

チアゴ
田村森浩
服部駒野
サンパイオ森和
吉田リカルド
小村
下田


 これはあくまでも今期のデータから導き出したベストイレブンですので、来期もこのメンバーだということではありません。

 ついでですので、MVPも発表します(笑)
 上表を見れば分かるとおり、ダントツの貢献度ポイントを誇った吉田恵選手に「虹とキリン」よりMVPを差し上げます。
 これだけの貢献度の数値を叩きだすと言う事は、吉田選手の出場している試合はいい成績を収めているに違いない、と言う事で調べてみました。
 以下は吉田選手が先発フル出場した試合と、その他の試合の成績分析です。

・先発フル出場=17試合・5勝3敗9引き分け・勝ち点24・勝ち点率=1.41
・その他の試合=13試合・1勝8敗4引き分け・勝ち点7 ・勝ち点率=0.54

 ここまでハッキリと分かれるとは思いませんでした。
 吉田選手が先発フル出場した試合の勝ち点率が1.41。今シーズンのチーム全体の勝ち点率が1.03ですから、その貢献度の高さが良く分かります。
 ちなみに勝ち点率1.41というのは、30試合にすると勝ち点42です。これは年間順位8位に相当します。つまり、吉田選手が全試合フル出場していたら、今年のサンフレッチェは年間順位8位に到達していたと言う計算になります。




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December 20, 2004

サンフレッチェの守備重視布陣


「データで見る2004サンフレッチェ」その8



 昨日とは逆に、各選手の出場時失点と出場時間の関係を割り出してみました。
 出場時失点というのはピッチに立っている時にゴールが生まれた数の事です。直接ゴールに関与していない――例えばFWの選手の――場合でもカウントしています。
 なお、2ndステージ第4節清水戦のPKによる一失点目。この時点ではリカルド選手は退場していますが、PKを取られる原因となったので出場時失点にカウントしています。

選手試合時間得点出場時
失点
90分平均不在時
失点
90分平均
森 和幸2825035371.33 52.28 -0.95
吉田 恵2620960271.16 152.24 -1.08
森 浩司2519977281.26 141.79 -0.53
チアゴ10773240.47 381.77 -1.31
サンパイオ1411590131.01 291.69 -0.68
田村 祐基8326100.00 421.59 -1.59
吉弘 充志117840101.15 321.50 -0.36
駒野 友一1815581231.33 191.50 -0.17
高木 和正270000.00 421.44 -1.44
木村 龍朗497010.93 411.42 -0.49
八田 康介318000.00 421.41 -1.41
前田 俊介11199131.36 391.40 -0.05
井川 祐輔6453071.39 351.40 -0.01
松浦 宏治255011.64 411.40 0.24
佐藤 一樹3107021.68 401.39 0.29
大久保 裕樹135012.57 411.38 1.19
リカルド2623100361.40 61.38 0.02
眞中 靖夫6225041.60 381.38 0.22
高柳 一誠3270051.67 371.37 0.30
田中 俊也6164142.20 381.35 0.85
外池 大亮7273061.98 361.33 0.64
茂木 弘人8339171.86 351.33 0.52
眷襦〕亮]4254162.13 361.32 0.80
西河 翔吾5363081.98 341.31 0.67
大木 勉2111875201.52 221.31 0.21
ベット1412142221.63 201.21 0.42
中山 元気115690142.21 281.18 1.03
李 漢宰2617701301.53 121.16 0.36
盛田 剛平148941191.91 231.15 0.77
小村 徳男2522153371.50 50.93 0.58
下田 崇3027000421.40 00.00 1.40
服部 公太3027002421.40 00.00 1.40

 不在時失点90分平均の降順でソートしています。


 下田選手と服部選手は全試合フルタイム出場ですので、上表ではチーム成績と全く同じとなります。

 いい成績の方から見てみると……森和幸選手の守備貢献度の高さが窺えます。不在時の一試合平均失点が2.28にも上りました。今シーズンのチーム一試合平均失点が1.40ですから、いかに森和選手がいない時は守備が綻んでいるかが分かります。
 吉田恵選手も森和選手と同様、不在時の失点が目立ちます。こちらは出場時失点の低さも際立っています。

 意外な所では、チアゴ選手の数値がおかしいです(笑) 出場時失点の一試合平均が0.47と異様な低さです。余り印象に残ってないのですが、チアゴ選手の前線での守備が効いていたという事でしょうか。

 悪い方ですと、小村選手が目立ってしまいました。不在時失点90分平均が0.93。小村選手不在の時間帯の方が、良く守れていると言うデータです。昨日のデータと合わせて考えると、小村選手は攻撃的DFと言えるのかも知れません。

 もう一人、悪い方では中山選手が挙げられます。今期出場した569分の内に14失点。一試合平均にすると2.21となります。FWの選手なので一概には言えませんが、前線での守備が空回りになっているのかもしれません。また、中途半端な位置でボールを奪われカウンターを受けるというシーンが多いのかも知れません。


 これらを基に守備重視のイレブンを選んでみると、以下のようになります。


チアゴ
田村森浩
高木
サンパイオ森和
服部駒野
吉田吉弘
下田


 システムは4−3−3です。DFラインから小村選手とリカルド選手が消えてます。
 データ上ではこの布陣だと二失点以上する事が殆ど無くなる……はず。
 こうして見ると、改めてサンパイオ選手の「穴」を感じますね。




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December 19, 2004

サンフレッチェの攻撃重視布陣


「データで見る2004サンフレッチェ」その7



 今回は各選手の出場時得点と出場時間の関係を割り出してみました。
 出場時得点というのはピッチに立っている時にゴールが生まれた数の事です。直接ゴールに関与していない――例えばDFの選手の――場合でもカウントしています。


選手名出場時間得点出場時
得点
90分平均不在時
得点
90分平均
下田 崇3027000361.20 00.00 1.20
服部 公太3027002361.20 00.00 1.20
小村 徳男2522153331.34 30.56 0.78
リカルド2623100331.29 30.69 0.59
吉田 恵2620960311.33 50.75 0.59
盛田 剛平148941161.61 201.00 0.61
ベット1412142191.41 171.03 0.38
駒野 友一1815581221.27 141.10 0.17
田中 俊也6164142.20 321.14 1.06
中山 元気11569091.42 271.14 0.28
高柳 一誠3270051.67 311.15 0.52
八田 康介318015.00 351.17 3.83
眷襦〕亮]4254141.42 321.18 0.24
茂木 弘人8339151.33 311.18 0.15
前田 俊介11199131.36 331.19 0.17
松浦 宏治255011.64 351.19 0.45
木村 龍朗497010.93 351.21 -0.28
佐藤 一樹3107010.84 351.21 -0.37
大久保 裕樹135000.00 361.22 -1.22
高木 和正270000.00 361.23 -1.23
西河 翔吾5363040.99 321.23 -0.24
眞中 靖夫6225020.80 341.24 -0.44
大木 勉2111875151.14 211.25 -0.11
田村 祐基8326130.83 331.25 -0.42
外池 大亮7273020.66 341.26 -0.60
井川 祐輔6453040.79 321.28 -0.49
サンパイオ1411590131.01 231.34 -0.33
チアゴ10773270.82 291.35 -0.54
李 漢宰2617701221.12 141.35 -0.24
吉弘 充志11784070.80 291.36 -0.56
森 和幸2825035331.19 31.37 -0.18
森 浩司2519977241.08 121.54 -0.45

 不在時得点90分平均の昇順でソートしています。


 下田選手と服部選手は全試合フルタイム出場ですので、上表ではチーム成績と全く同じとなります。

 まず、不在時得点90分平均の低さで小村選手、リカルド選手、吉田選手の3バックが目立ちます。これは予想外でした。この不在時得点90分平均と言うのは、その選手がいないと得点力が下がると言うのを表す値です。ですから、普通FWの選手の値が低いと思っていましたが……。
 これはどう解釈すればいいのでしょうか。

1.セットプレー時に効果的に絡んでいる。
2.この3バック時は他のポジションの選手が攻撃に専念できる。
3.効果的なフィードが送られている。

 思いつくのはこれくらいでしょう。
 とにかく、今年のサンフレッチェはこの3バックがいない時間帯は、一試合平均得点1点にも満たなかったと言う事です。
 その事を裏付けるデータを引っ張り出してみます。
 小村選手、リカルド選手、吉田選手の3選手が揃って先発した試合は15試合ありました。その15試合の得点数は22点です。逆にスタメンから一人でも欠けている試合での得点は14点。共に15試合ですので、一試合平均得点は前者が1.47、後者が0.93です。

 次に、FWでは田中選手の出場時得点90分平均の高さが目を惹きます。
 出場時得点90分平均がなんと2.2! 単純に言えば、田中選手が90分出場すると、毎試合2点以上取れると言う事になります。多少母数が少ないので、こう単純には行かないと思いますが……。


 そして、意外な事実。不在時得点90分平均の最下位は森兄弟のワンツーフィニッシュでした。
 特に最下位の森浩司選手は、"1.54"とダントツの数値です。よく得点に絡んでいるという印象があるのですが、データ上では浩司選手がいない時間帯の方が効率よくチームとしては得点をあげているということになります。


 これらを基に得点力重視のイレブンを選んでみると、以下のようになります。


盛田
田中中山
服部駒野
ベット高柳
吉田リカルド
小村
下田



 システムは3−4−3です。森兄弟が二人ともいないのが特徴です(ぉぃ)
 この布陣だと、無得点試合などありえない!(あくまでデータ上は)
 ただ、来年この布陣を見ることは出来ないんですよね……。リカルド選手と中山選手がいなくなりましたから。




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December 12, 2004

サンフレッチェの若手選手をチェック


「データで見る2004サンフレッチェ」その6



 サンフレッチェの2004年シーズンというのは、確か2005年に優勝争いをするための土台作りという位置付けだったと思います。
 土台作りというのは主力選手のレヴェルアップだけではなく、選手層に厚みを持たせる……若手から新戦力を発掘するというのも重要な要素のはずです。

 そこで、今期のプロ入り3年以下の選手(以後、「若手選手」と定義します)の出場記録を調べてみました。

シーズン通算ナビスコ総計
選手年数試合時間得点試合時間得点試合時間得点
吉弘 充志11178401900128740
茂木 弘人38339121411104802
西河 翔吾053630155064180
田村 祐基183261168093941
高柳 一誠032700190143601
前田 俊介01119912770132761
眷襦〕亮]24254100042541
田中 俊也261641124071881
高木 和正227002104041740
松浦 宏治22550298041530
木村 龍朗24970117051140
森脇 良太000019001900
青山 敏弘100014511451
大久保 裕樹213500001350
佐藤 昭大0000000000
河原 正治2000000000
西村 英樹3000000000

 年数の「0」は、特別指定選手や2種選手を表します
 総計(リーグ戦+ナビスコカップ)の出場時間の降順でソートしてます。
 また、天皇杯は含めていません。


 上記の表で分かるのは、吉弘選手と前田選手の出場試合の多さです。二選手とも、今ではレギュラークラスと言えるでしょう。
 しかし……その後が続きません。茂木選手も3年目にしてはやや物足りない成績です。
 その他に注目すべき点は、ナビスコカップ予選リーグ6試合に若手選手が然程出場していないところです。
 最多で2試合出場した選手が4人いるだけです。これは何を意味するのでしょう?

 そもそも「降格」とは何の関係もないナビスコカップは、若手育成にもってこいの大会だと思うのですが……。
 確かに、日程上の問題やコンディションの問題で出させたくても出せないという状況の選手もいた訳ですが、それでもこの数字は寂しいと感じます。
 これは、小野監督はナビスコを「勝ちに行った」と捉えるべきなのでしょうか? しかし、結果は予選敗退です。

 ちなみにナビスコ予選リーグ6試合に全て出場したのは服部選手と吉田選手の二人。
 逆に一試合も出場しなかった選手は、若手選手で5人。若手以外では八田選手と上野選手の二人だけです。GKを除いても、若手選手3人、若手以外で一人となります。

 結局、ナビスコを有意義に使えなかったという思いが強いです。これで決勝トーナメントに進出していれば、また試合数が増えるので別の意義もあったと思うのですが……。


 次に、全体に占める若手選手の出場時間をパーセントで出してみました。

・リーグ戦=9.96%
・ナビスコ=15.22%
・総計  =10.83%

 確かに割合的には、ナビスコの方が若手選手に出場機会を与えているようです。
 しかし、15%強と言うのは、一人の若手選手を6試合フルタイムに出し、もう一人の若手選手を4試合フルタイム出すのとほぼ同じ事です。そう考えると、やや少なく感じます。
 更にそれをばらけさせている訳ですから、若手選手が多く出ているという印象が薄いのでしょう。


 とりあえず、この辺で締めます。
 このデータを基に、誰か何か考察を書いてください(笑)




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