May 08, 2007

蟲師 8巻


 映画化もされ、知名度の上がってきた「蟲師」の最新刊です。
 ……と言っても、二ヶ月以上前の発売ですね(汗

 五編の物語を収録。それぞれの感想を書いていきます。

 ●潮わく谷

 「犠牲の上に成り立っている」ということを、直截的に表した……という感じのお話。
 エピローグが和やかでいい。

 ●冬の底

 珍しく、ギンコ以外の人物が一人も出て来ないエピソード。
 「インターミッション」的な位置のお話かと。

 ●隠り江

 フロイト的なお話(笑)
 ゆらが意外とお転婆というかお茶目なので、本来重い話なのに軽く読めます(ぇ

 ●日照る雨

 強烈な雨女の話(ぉ
 「本当の涙が出たら……」という件が印象的です。

 ●泥の草

 作者本人もおっしゃってますが、後味の悪い話(何
 ちょっとホラーサスペンスっぽい。
 復讐の連鎖だったり、因果応報だったり、そんな言葉を連想するエピソード。


 
 一番好きなのは「日照る雨」でしょうか。








08:26:11 | hastur | comments(0) | TrackBacks