December 12, 2004

サンフレッチェの若手選手をチェック


「データで見る2004サンフレッチェ」その6



 サンフレッチェの2004年シーズンというのは、確か2005年に優勝争いをするための土台作りという位置付けだったと思います。
 土台作りというのは主力選手のレヴェルアップだけではなく、選手層に厚みを持たせる……若手から新戦力を発掘するというのも重要な要素のはずです。

 そこで、今期のプロ入り3年以下の選手(以後、「若手選手」と定義します)の出場記録を調べてみました。

シーズン通算ナビスコ総計
選手年数試合時間得点試合時間得点試合時間得点
吉弘 充志11178401900128740
茂木 弘人38339121411104802
西河 翔吾053630155064180
田村 祐基183261168093941
高柳 一誠032700190143601
前田 俊介01119912770132761
眷襦〕亮]24254100042541
田中 俊也261641124071881
高木 和正227002104041740
松浦 宏治22550298041530
木村 龍朗24970117051140
森脇 良太000019001900
青山 敏弘100014511451
大久保 裕樹213500001350
佐藤 昭大0000000000
河原 正治2000000000
西村 英樹3000000000

 年数の「0」は、特別指定選手や2種選手を表します
 総計(リーグ戦+ナビスコカップ)の出場時間の降順でソートしてます。
 また、天皇杯は含めていません。


 上記の表で分かるのは、吉弘選手と前田選手の出場試合の多さです。二選手とも、今ではレギュラークラスと言えるでしょう。
 しかし……その後が続きません。茂木選手も3年目にしてはやや物足りない成績です。
 その他に注目すべき点は、ナビスコカップ予選リーグ6試合に若手選手が然程出場していないところです。
 最多で2試合出場した選手が4人いるだけです。これは何を意味するのでしょう?

 そもそも「降格」とは何の関係もないナビスコカップは、若手育成にもってこいの大会だと思うのですが……。
 確かに、日程上の問題やコンディションの問題で出させたくても出せないという状況の選手もいた訳ですが、それでもこの数字は寂しいと感じます。
 これは、小野監督はナビスコを「勝ちに行った」と捉えるべきなのでしょうか? しかし、結果は予選敗退です。

 ちなみにナビスコ予選リーグ6試合に全て出場したのは服部選手と吉田選手の二人。
 逆に一試合も出場しなかった選手は、若手選手で5人。若手以外では八田選手と上野選手の二人だけです。GKを除いても、若手選手3人、若手以外で一人となります。

 結局、ナビスコを有意義に使えなかったという思いが強いです。これで決勝トーナメントに進出していれば、また試合数が増えるので別の意義もあったと思うのですが……。


 次に、全体に占める若手選手の出場時間をパーセントで出してみました。

・リーグ戦=9.96%
・ナビスコ=15.22%
・総計  =10.83%

 確かに割合的には、ナビスコの方が若手選手に出場機会を与えているようです。
 しかし、15%強と言うのは、一人の若手選手を6試合フルタイムに出し、もう一人の若手選手を4試合フルタイム出すのとほぼ同じ事です。そう考えると、やや少なく感じます。
 更にそれをばらけさせている訳ですから、若手選手が多く出ているという印象が薄いのでしょう。


 とりあえず、この辺で締めます。
 このデータを基に、誰か何か考察を書いてください(笑)




00:15:41 | hastur | comments(0) | TrackBacks